2010/02/26

ヴァーチャルワールドの効用

Original Title: Efficacy in Virtual Worlds
Original Posted: Glenn Linden, 2010/02/26 17:16:00
今週行われVirtual Edgeカンファレンスではこの質問に焦点を当て、下記に挙げるSecond Lifeで効果をあげている幅広いプロジェクトを紹介しまし、なぜヴァーチャルワールドが効果的なプラットフォームとなりえるか(過去のエントリーもご覧下さい)を見ていただきました。
またJournal of Virtual Worlds Researchは様々なヴァーチャルワールドを使ったケースの調査報告書を発表しています。

1) Loyalist Collegeにおける国境警備訓練
生徒の危機対処能力テストについて、2007年は56%だった正解率がSL内シミュレータ施設を利用した2008年には95%になったという結果が出ています。

2) Michelin - ITトレーニング
Forrester ResearchのErica DriverによるCase Study: Michelin Uses Second Life For Enterprise Architecture Trainingで、他の手段では達成できなかった目標にSecond Lifeを利用することで達成できるとの報告がされています。

3) Medical: RTI: Avatars could help fight obesity
アバターに高レベルの身体活動をさせているユーザは、自分自身の実生活での高レベルの身体活動にも関心があると調査報告が出されています。

4) Philips Design: To Play or Not to Play by Slava Kozlov and Nicole Reinhold
ヴァーチャルワールドでは自然環境を再現できるので"4 gray walls"症患者に対し、その他の手段よりも革新的で創造力あふれるアプローチを提供できるのではないかと報告されています。

5) Virtual Worlds vs. Video: "Why Webcams Fail" by Caleb Booker
カメラを通しての場合とアバターを使った場合のミーティングを比較し、ヴァーチャルスペースが優れている点が3つ挙げられています。
1. パーソナルスペースを作成できる
2. どの学習モード(※音声、画像など)でも快適である
3. 視野いっぱいの体験が容易に行える

その他Second Life内での用例はSL Wikiの Other Second Life Studiesをご覧下さい。